ショー全体を見守る:クラブ・ステージ・フェスの監視役としての FrontierStack
公開 2026-10-08
ショーは、誰も見ていないネットワークの上で動いています。何かが静かになるまで、気づかれることはありません。CDJ がリンクから外れる、照明ノードが応答しなくなる、タイムコードが止まる、NDI フィードがメディアサーバから消える。そして最初の知らせは、ブースに向かって手を振る DJ です。FrontierStack はショーを動かしはしません。ショーを動かしているものすべてを見守り、どれかが消えた瞬間に知らせます。
ネットワークに何があるかを 1 文で
Show Network パネルを開くと、FrontierStack が数え始めます。数秒で、Mac が接続している各ネットワークについて 1 文を書き出します:「en5 · 2.0.0.0/8 には Art-Net ノード 14 台、使用中のユニバース 73、sACN ソース 2、NDI ビデオソース 1 があります。」サウンドチェックでこの数が違っていれば、開場前に気づけます。
その下の ショーダッシュボード は、舞台監督のチェックリストのようです:
- Player 1、Player 2、DJM — Pro DJ Link の各機器を番号で、オンラインかどうかを表示。Denon StageLinQ 機器と rekordbox も。
- テンポ — 再生中のデッキ、または Ableton Link セッションの BPM。
- Resolume のオンライン状態と、スクリーンに映像を送る NDI ソースの数。
- Art-Net と sACN のユニバース、その先のノードと、送っている照明卓。
- タイムコード — MIDI タイムコードまたは Art-Net タイムコードが正常か停止か。
- LED システム — WLED コントローラ、Falcon Player、LED ウォールプロセッサの Web 画面。
- UPS — ショー機器の UPS が商用電源かバッテリ運転か。
このほとんどは、問い合わせるのではなく聞こえてくるものです。CDJ、Link のピア、TCNet ノード、sACN ソースは自ら存在を通知するので、FrontierStack は聞いているだけです。送信するのは Art-Net のポーリング(照明卓が送るのと同じブロードキャスト)だけで、場所として登録していないオープンなネットワークでは送りません。rekordbox、QLC+、Resolume、ShowKontrol が同じ Mac で動いていれば、邪魔をしないようそのポートから身を引きます。いちばんすっきりした構成は、監視だけを担当する 2 台目の Mac をショーネットワークにつなぐことです。
ショーを開始したら、画面を見つめるのはやめる
開場前に Arm Show を押します。その時点でオンラインのもの — デッキ、ミキサ、照明ノード、sACN ソース、NDI フィード、LED コントローラ、Link セッション、タイムコード — がすべて監視対象になります。どれかが消えれば、いつものチャネル(macOS の通知、iPhone アプリ、メール、Telegram、Slack など)でアラートが届きます。
大音量の現場では、ポケットのスマートフォンはあまり役に立ちません。そこで Show Network は 警告灯 も点灯できます。WLED のストリップや回転灯、Philips Hue の電球、あるいは PATLITE の積層信号灯や回転灯につないだ Shelly リレーを切り替える HTTP 呼び出しです。数秒で反応し、何かがダウンしている間は赤く点滅し、すべて復帰するか誰かが 確認 を押すと元どおりに戻ります。
電源の入れ直しを、自動で
ショー中の対処の半分は電源の入れ直しです。プレーヤ、Art-Net ノード、WLED コントローラ、LED プロセッサをピン留めすると専用のデバイスパネルができ、給電しているスマートプラグ、PDU のコンセント、SwitchBot プラグ、そして背後の UPS をリンクできます。以降、Show Network ではその機器の横に 電源を入れ直す… が表示されます。本番中のリグで行うのはダウンしているものだけなので、確認を求めます。
自力で戻ってきてほしい機器には 自動再投入 を有効にします。指定した分数だけ消えたままなら 1 回電源を入れ直し、30 分後もまだ消えていればもう 1 回試し、その後は復帰するまで行いません。既定はオフで、機器ごとに設定します。CDJ がセットの途中で勝手に再起動してはいけないからです。同じ考え方は FrontierStack のほかの場所でもすでに動いています。Power Control は、ping・ポート・Web のチェックに失敗したサーバや機器の電源を入れ直せますし、Power over Ethernet パネルは固まったカメラやアクセスポイントのスイッチポートをリセットできます。
電源そのものを見守る
UPS が守るのはつながっている機器だけです。リグの残りは分電盤、発電機、電源装置にぶら下がっており、その多くは Modbus で状態を報告します — 分電盤の電力量計、発電機やインバータのコントローラ、計測機能付き PDU、Modbus インターフェイスを持つ電源装置などです。これらを Home Assistant の Modbus 連携に取り込めば、FrontierStack はほかのセンサと同じように値を監視します。ある相の電圧が 210 V を下回ったとき、ある系統が 28 A を超えたとき、発電機運転中に周波数がずれたときにアラートを出せます。Anker SOLIX のスマートプラグと電力量計はハブなしで FrontierStack と直接 Modbus TCP で通信するので、ラック 1 台分の消費電力を確認し、Power Control パネルからオン/オフできます。Modbus にはパスワードも暗号化もないため、FrontierStack は自分のネットワーク内の機器とだけ通信します。
熱を抑える
アンプラック、調光器室、LED プロセッサ、ステージ下のメディアサーバは、熱がこもると同じように故障します。FrontierStack は、すでに届いている場所から温度を見守ります:
- Home Assistant のラック・室内センサ — Zigbee、Z-Wave、ESPHome など何でも。「アンプラックが 35 °C を超えたら」のような監視を追加すれば、超えたときにアラートが届き、下がったときにも知らせます。
- SNMP で温度を報告する機器 — マネージドスイッチ、PDU、UPS のネットワークカード、環境プローブ。その OID をしきい値付きで監視すれば、ほかと同じアラートになります。
- UPS 本体、ルータ(OPNsense、pfSense、OpenWrt は温度を報告し、夜の間グラフに残ります)、録画・再生マシンの ディスク、Minut の室内センサも、それぞれのパネルで温度を表示します。
ステージの外へ — 煙感知器まで
ショーはステージだけではありません。同じ Mac で会場のほかの部分も見守れます:
- 煙感知器。 煙感知器が Home Assistant にあれば、煙センサが「on」になったときの監視を追加すると、ほかと同じようにアラートが届きます。漏水センサやドアセンサも同様です。Smart Life(Tuya)の煙感知器は Smart Life パネルに表示されます。
- カメラ — すべての防犯カメラを 1 つのボードに、オフラインのものから表示。
- 配信 — ライブ配信に送り出す RTSP、HLS、SRT、WebRTC、NDI のフィード。
- カード決済端末やチケットスキャナが頼る インターネット回線 と、その Wi-Fi。
ひとつ注意があります。FrontierStack は火災報知システムではありません。障害が起こりうるネットワーク越しに、センサが報告したことを伝えるだけです。建物の認定された火災感知設備と、それに対応する訓練を受けた人が常に主役です。最初の目の代わりではなく、クルーにとっての「もう一組の目」と考えてください。
始め方
Clubs & Bars か Stage & Shows のプリセットを選ぶか、今の構成に Show Supervisor アドオンを加えます。Mac をショーネットワークにつなぎ、Show Network を開いて 1 文が想定どおりか確かめ、ショーを開始します。ここで紹介した機能はすべて Standard ライセンスで、プランの機器数の上限内で使えます。LED ウォールプロセッサ(NovaStar/COEX、Brompton Tessera、Colorlight)と MADRIX の監視・ピン留めは Full Fleet に含まれます。
すべてをひとつの Mac アプリで。
FrontierStack は、ローカルでもフリート全体でも、スタック全体のインストール・監視・保護をひとつのネイティブ macOS アプリで行います。パスワードも鍵も AI には見せないから、安全で安心です。
FrontierStack をダウンロードApple 公証済み · 安全・安心 · macOS 13 Ventura 以降
